葉の上に置いているカプセル

クラミジアは、クラミジア・トラコマチスという病原体に感染して発症する病気です。性感染症のひとつとしてよく聞く名前ですが、感染しやすい病気の一つとされます。日本では特に若年層に広がり、19歳以下の感染率は、全体の15%と言われています。病原体に感染したかどうか、詳しく検査しなくてはわかりません。個人では自覚症状などから判断することが唯一の手段です。症状に加え、感染経路や原因などと総合してクラミジアを疑ったほうが良いでしょう。

クラミジアの原因・感染経路・おもな症状

クラミジアはメジャーな性感染症です。ですので感染の原因は性行為という場合が多く、その他に感染者とのディープキスやオーラルセックスからも感染します。まれですが、公共施設にある便座や浴場、タオルなどからも感染することがあり、感染経路は性行為だけに絞りきれない部分があります。

病原体の潜伏期間は比較的長く、体内に侵入してから発症するまで1~3週間ほどかかります。発症する部位は性器または咽頭部分です。女性の場合、子宮に発症することが多いですが、その感染経路はパートナーの尿道分泌物から菌が侵入すると考えられています。クラミジア性子宮頚管炎にかかると、初期は自覚症状がなく、そのまま気づかずやり過ごしてしまう人も少なくありません。この時期のおもな症状は、おりものが増える、軽い痛みが出るなどです。初めは子宮頸部だけ炎症が発生しますが、病気が進行すると、炎症は卵管まで進みます。そうすると卵管がふさがってしまい、不妊症になるリスクが高まったり、妊婦の場合はこどもに感染する恐れも出てきたりします。こうしたリスクを避けるためにも、性器に違和感を感じたらできるだけ早く病院で診察を受けることをおすすめします。

男性が感染しやすい部分は尿道です。女声と同じく男性も感染しているパートナーとの性行為が感染経路になることが多く、初期症状は尿道部分に軽い痛みを感じます。尿道から膿が出ることも主な症状の一つですが、液体のような膿が出た場合は、クラミジアによる尿道炎を発症している可能性が高くなりますので、早めに医師の診察を受けたほうが良いでしょう。病気を放っておくと、炎症部分は広がっていきます。病原体は尿道から精管を通って精巣上体に侵入し、炎症を発生させます。精巣上体炎にかかると熱が出るほか、患部が腫れたり痛みを感じるようになります。

オーラルセックスなどでクラミジアが口腔内に侵入、感染することがあります。咽頭感染症の厄介な点は、特徴的な病状が出ない場合はほとんどという点です。気づかずそのまま放置してしまいやすいので、感染の拡大が懸念されます。

この感染症はメジャーな性感染症なので、性器にかゆみや痛みを感じた時点で、疑っても問題ないでしょう。1~3週間以内に不特定多数と関係を持った、風俗に通ったなど心当たりがある場合は、クラミジアである可能性が高くなります。初期は自覚症状がほとんどないか、感染していても体調に変化がないという特徴を持っていますので、定期的に検査を受けることが早期発見につながります。かかりやすいと知られている性感染症はいくつかあり、かゆみや痛みを伴うなど、自己判断だけでは区別できないことがほとんどです。感染しているかどうかはっきりさせるには、自分で検査キットなどを使って調べるか、病院で検査を受けることになります。無料で検査を実施している保健所を利用することも可能です。

検査受ける場合男性なら泌尿器科や性病科、女性なら性病科または産婦人科を受診するのが望ましいとされます。咽頭感染が疑われる場合は耳鼻咽喉科になります。診察に訪れた診療科が、耳鼻咽喉科と連携している場合は、診察もスムーズに行くでしょう。検査方法は患部の体液を採取して、菌がいるかどうかを調べて診断されます。治療は抗生物質などを使った投薬療法が行われることがほとんどです。性器に発生しても喉に発生しても治療方法はほぼ同じとなります。よく利用されている薬は、マクロライド系のアジスロマイシンで、その他にもテトラサイクリン系やニューキノロン系の治療薬が使用されます。

投薬療法は、1回飲んで終了させるものや、一定期間継続して飲み続けるなど利用する薬の種類によって変わってきます。いずれにしても菌の死滅を目的としているので、医師の指示に従って服用することが基本です。自己判断でやめてしまうと、菌が薬に対して耐性を持ってしまったり、増殖して症状が悪化してしまったりすることがありますので、必ず守るようにしましょう。