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クラミジアが自然治癒することはないといえる合理的な理由とは

2020年04月25日
患者を慰める医者

クラミジアが疑われても、病院で診察を受けることに躊躇する人も多いのではないでしょうか。できるなら自然治癒でと考えるかもしれませんが、クラミジアは放っておいても自然に治る病気ではなく、基本的に医療機関での治療を受ける必要があります。

治療を受けなくても、自然治癒で治ったというケースもありますが、それはたまたま風邪や他の病気の治療で服用した薬が、クラミジアにも効いたことが考えられます。クラミジアはたとえ治療しても再発してしまう特徴がありますので、放置しても体内で菌が増殖するだけで、症状が悪化する可能性のほうが高くなります。たとえ他の薬で症状が改善されたとしてもそれは一時的で、細菌自体は体内に残ったままというケースがほとんどです。

抗生物質を使った治療方法が有効とされるクラミジアは、放置しても体内から追い出すことは難しくなります。これが自然治癒が難しいと言われる理由です。体内に残った病原菌は、免疫力や抵抗力の低下など、何かをきっかけに再発したり、感染被害を拡大させてしまうことにつながります。症状が軽いからと我慢し続けると、痛みやかゆみが悪化して、日常生活にも支障をきたしてしまいますので、自然治癒を考えず、適切な治療を受けることが望まれます。

自然治癒を期待して病気をそのままにしておくと、男性は尿道炎から前立腺炎または精巣上体炎と他の部位に炎症が出るようになり、治療が難しくなるほか、不妊症の原因にもつながります。女性も子宮頸管炎から卵管に患部が拡大、不妊症のリスクが高まっていきます。卵管炎は卵管狭窄を引き起こしますが、病気がそこまで進行すると、子宮外妊娠の原因や骨盤腹膜炎などの病気を引き起こす可能性も出てきます。妊婦の場合は、赤ちゃんにクラミジアを感染してしまうことがあるので、自然治癒を期待せず、医療機関で治療することが賢明です。

自然治癒を期待する危険性は、HIVに感染しやすいというリスクからも指摘されます。クラミジア感染者はHIVに感染する確率が普通の人の3~8倍とも言われていますので、よくある病気だからと放置せずに、医療機関で治療を受けるようにしましょう。クラミジアは、早期発見で適切な治療を開始すれば、治療が難しい病気ではありません。クラミジアと診断されたら、治療が始まります。発症から治癒までは個人差がありますが、医師の指示に従いながら、地道に治療を続けていくことが、近道です。